英語の文字起こしができるアプリ・ツールは?  自動文字起こしの課題も解説

2024.03.292024.03.29

英語の文字起こしができるアプリ・ツールは?  自動文字起こしの課題も解説

近年、アプリやツールを使った文字起こしに注目が集まっており、機能やプランなどが異なる様々なサービスが展開されています。

普段から英語を扱う方であれば、英語に対応した文字起こしサービスは気になるところ。

そこで今回は、英語の音声を文字起こしする方法、また日本語変換の方法、評判が良いアプリやツール、現状の課題について解説します。

英語の音声を日本語で文字起こしする方法

「文字起こし」とは、音声をテキストデータに書き起こす作業のことです。「テープ起こし」や「書き起こし」などと呼ばれることもあります。

まず、英語の音声を文字起こしするには、

・人力で聞き取った内容を書き起こす

・ツールやアプリを使って書き起こす

上記のいずれかに大別できます。

英語の音声を日本語に文字起こししていく場合は、次のようなケースになるでしょう。

・人力で聞き取った内容を日本語に翻訳して書き起こす

・人力で聞き取った内容を書き起こしてから、日本語に翻訳する

・ツールやアプリを使って書き起こした後、翻訳する

・翻訳機能を備えたツールやアプリを使って書き起こしと翻訳をほぼ同時に行う

人力の作業は、作業者の英語力と文字起こしスキルが必要になります。また、同時通訳などでない場合「人力で聞き取った内容を書き起こしてから、日本語に翻訳する」が一般的です。発言者の言葉を英語としてそのまま残した上で、どう日本語に翻訳したか履歴が残るためです。つまり、人力での英語から日本語の文字起こしは技術と力量が要る作業となります。

それと比較すると、ツールやアプリを用いた文字起こしは利便性が高いようにみえます。最近では、Web会議ツールに英語の文字起こしと翻訳機能を備えたものも増えており、海外の方と遠隔で会話しやすくなっています。

具体的にどういったツール・アプリがあるのか次でご紹介します。

英語の音声を文字起こしできるツールやアプリ

英語を文字起こししたい場面は、日常のカジュアルなシーン、旅行などのプライベートシーン、ビジネスなど様々なものが想定されます。また、リアルタイムで文字起こししたいのか・後からでもよいのか、自分だけがわかるよう文字起こししたいのか・セミナーなどで参加者全体に共有したいのか、など、用途も異なってきます。

本記事では、用途別にツール・アプリをいくつかピックアップいたしました。

カジュアルな場面からビジネスまで使える「文字起こしさん」

音声・動画だけでなく画像データからも文字起こしができるサービスです。日本語・英語をはじめとした30言語に対応しています。

無料プラン、有料のプレミアムプランのほか、会員登録なしで利用できるお試しプランもあります。

セキュリティ対策で高い評価を得る「Notta」

日本語・英語など、58言語に対応したAIによる音声自動テキスト化サービス。会議などリアルタイムでの文字起こしができる他、音声ファイルからも文字起こしが可能です。ファイルの管理にも力を入れており、セキュリティが十分に保護されるような仕様になっています。

無料プランと有料プランがあるので、試しに使ってみるのもおすすめです。

日本人の英語にも特化「Voxtab(ボックスタブ)」

Voxtabは株式会社クリムゾンインタラクティブ・ジャパンが展開する英語の文字起こし、字幕・キャプション制作、ナレーション制作に特化したサービスです。

2023年から、日本人の英語発音に特化した訓練を行ったAI書き起こしサービスもリリースしています。従来、難しいとされてきた非ネイティブの英語も、高精度で認識可能です。

料金はボリュームにより変動、見積もりが必要となります。

進化している有名サービス「Zoom」「Google」

Web会議サービス「Zoom」にも、音声からの字幕作成機能や翻訳機能が備わっています。また、「Notta」など文字起こし特化ツールを拡張機能として追加することもできます。

「Google」のサービスにも、文字起こし機能(音声入力機能)や翻訳機能があるので、普段から使用されている方も多いでしょう。個別に会員登録等を行う必要はなく、気軽に使えるという利便性もあります。

アプリやツールで英語を文字起こしする課題

人の作業負担を軽減させてくれる文字起こしツールですが、課題もあります。

セキュリティの問題

セキュリティ面の安全性向上に力を入れているサービスもありますが、AIの学習のための情報として使用するサービスもあります。AIによる言語認識は、そういった情報の学習なしでは成り立たないからです。

人間の言語の複雑さへの対応

人間が普段使う言葉というのは、実は非常に複雑です。全く同じ文章であっても読み手によって別の音声情報になります。ニュアンスや方言、イントネーション、ネイティブか否かということに加え、流行りの言葉や言い回しなども影響してきます。アプリやツールによる自動の文字起こしが高い精度を実現するためには、人の話し方や言葉を学習し続ける必要があります。

正確さのチェックの問題

現在のアプリやツールによる文字起こし・翻訳文は、きれいな仕上がりであることが多いです。ナチュラルな文章に仕上げる機能も向上しているからです。これは一見良いことのようですが、実はリスクでもあります。例えば、英語が得意でない方が、英語の音声の文字起こし・日本語への翻訳をアプリやツールに任せたとします。出来上がった日本語の文章を見たとき、もし誤った内容になっていても、ナチュラルな文章であるがゆえに気がつけないということがあるのです。

アプリやツールは便利ですが、使用者に英語のスキルやアプリ・ツールへの知識がないと、重大なミスにつながってしまう可能性があります。

英語の音声を日本語に高い精度で文字起こしする方法

英語の音声を日本語に高い精度で文字起こしする方法

以上のような課題に留意し、高い精度で文字起こしするためには次のことがポイントになってきます。

・アプリやツールの特性を理解した上で活用し、人の目によるチェックを行う:アプリ・ツールへの理解と英語スキルなどが必要になります。

・英語を得意とする文字起こしの専門業者へ外注する:プロの知識・スキルに任せ、文字起こしを徹底的に効率化したい、負担ゼロにしたい場合は、専門業者への外注をおすすめします。効率化や人件費の削減に加え、高品質で丁寧なサービスが期待できます。

まとめ

いかがでしたか? この記事では、英語の音声を文字起こしする方法、また日本語変換の方法、評判が良いアプリやツール、現状の課題について解説してきました。

新しいサービスが続々と登場し進化していく一方で、「何がベストなのか」「リスクはないのか」といった問題について考えなくてはいけません。今後も利便性が高まったとしても、人間のスキル・知識の必要性はなくならないでしょう。

プロフェッショナルによる人力のテープ起こしを提供する専門サイト「コエラボ」では、

1分179円〜という低価格で音声データをテキスト化してくれます。

英語起こしにも対応しているため、グローバルなWeb会議の録音データもテキスト化できるでしょう。医療や裁判など、専門性の高い領域にも対応しています。

当日・翌日に仕上げる迅速な対応も可能なため、早急な文字起こしが必要な場合でも頼りになります。

アプリやツールが注目される今こそ、プロの手による文字起こしを体験してみてはいかがでしょうか?