インタビューの文字起こしの特徴は? 効率化や注意点を解説

2024.03.132024.03.13

インタビューはあらゆる場所で、様々な目的で実施されており、文字起こしの需要が高いものの1つです。

例えば、顧客やユーザーへのインタビュー、採用活動に活かすための従業員インタビュー、研究用のインタビュー、新製品の開発秘話のインタビュー、新聞・雑誌、Webコンテンツのためのインタビューなどがあります。

この記事では、インタビューの文字起こしの特徴やメリット、意外と知らない効率化の方法を、初心者の方でも分かりやすいように丁寧に解説します。

インタビューの文字起こしとは

インタビューは何かしらの目的をもって行われます。インタビューから得たことを商品やサービスの改善に活かす、インタビューの内容をコンテンツ化して提供するといったことがその例です。

コンテンツ化する場合は、そのまま動画として提供する、記事や書籍など文章にして提供するなどが考えられます。

文章コンテンツにする場合、まずはインタビュー音源を文字起こしして、それをもとに原稿作成をすることになります。また、動画として提供する場合にも、字幕や文字起こしをつけることが増えています。

インタビューの文字起こしは、観て・聴いてわかるだけでなく、読んでわかるようにする効果があるのです。

インタビューの文字起こしの一番の特徴や、文字起こしの後の原稿化の種類についても簡単に説明します。

インタビューの文字起こしの特徴は、複数の話者の発言を聞き取らなければいけないことが多いことです。話者が複数いると、発言がかぶる、相槌や余談が多くなる可能性があります。

また、インタビュー原稿の種類は次の3つに分けることができます。

・Q&A:インタビュアーが質問し、インタビュイーが回答していく対談型形式。インタビューの中でもポピュラーなスタイル。

・ 一人称のモノローグ(一人語り形式):最終的に原稿にする際は、インタビュアーの発言は消し、インタビュイーが一人で話しているようにまとめる形式。

・ 三人称のルポ:インタビュアーが解説・論評するように話をまとめる形式。新聞やニュースなどで用いられるスタイル。

このように、最終的にどう仕上げたいのかによっても文字起こしの手法(「素起こし」「ケバ取り」「整文」)は異なってきます。

インタビューを文字起こしするメリット

先に少し触れましたが、インタビューを文字起こしする理由は、観て・聴いてわかるだけでなく、読んでわかるようにするためです。

読めない状態、つまり、文字起こしなしの状態のままだと次のようなことが生じます。

・原稿作成を行う際に、インタビュー内容と齟齬が生じる

・重要な内容が抜けてしまう可能性がある

・話者が選んだ言葉、話し方や雰囲気が反映されなくなる可能性がある

・内容確認に手間がかかる

・他者と共有した際、確認してもらうのに時間がかかる

「あの時あの人は何と言っていたかな」と思う都度、動画や音声データを再生して確認するのは大変ですよね。文字起こししておくことで、後から情報を見返しやすくなります。

また、インタビューのコンテンツ化は複数人で作業することが多いです。例えば、原稿執筆者の他に工程管理や仕上がりを確認する人がいることが一般的です。複数人が連携して取り組む場合に文字起こしのテキストがあると、客観的に内容が確認でき、やりとりがしやすくなります。

インタビューの文字起こしを効率化する方法

文字起こしの仕上げ方の種類や音源の質、文字数などにもよりますが、慣れている方がスムーズに作業した場合でも、1時間の音源で約3〜4時間かかるといわれています。場合によってはそれ以上、10時間以上かかってしまうこともあります。簡単な作業とはいえません。

少しでも効率化したい場合、次のような方法があります。

事前にインタビュー内容や話者の情報を収集しておく

どういったテーマなのか、業界や領域はどこか、専門知識・用語は必要か、話者はどういった人物か、インタビューの質問項目は何かといったことを、情報として仕入れておくとスムーズな文字起こしにつながります。

録音環境、機器にこだわる

文字起こしは音源の品質で決まるともいわれます。雑音を減らし、なるべく必要な音だけを録音できるよう心がけてください。

録音する部屋の大きさ、場所、話者と録音機器の距離といった環境に注意すること、シチュエーションに適したマイクを使用することで、音質がぐっと高まります。

自動文字起こしツールを使う

自動で文字起こしをしてくれるソフトやツールも増えており、一般的になっています。

アプリタイプのものや、クラウド上で利用できるもの、オンライン会議の内容をほぼリアルタイムで文字起こししてくれるものだとタイプは様々です。

これらを使用することで、一字一句全て自ら書き起こすよりは、効率的になる可能性があります。

しかし、次のようなことには注意しましょう。

・録音環境が悪いと精度が落ちる

・基本的に素起こしのみの対応

・人による確認、修正作業は必ず必要になる

・明らかに誤った文字に起こしてしまうことがある

性能が上がっている文字起こしツールですが完璧ではありません。

例えば、社名や人名といった固有名詞、専門用語、話し手が複数いる場合の聞き分けが苦手という面もあります。また、一部、ケバ取りや要約に対応しているツールもありますが、完璧ではないので、人によるチェックは必須です。

「個人的に文字に残したい」「社内の身近な人のみと共有する」といった場合であれば、そのまま活用してもよいかもしれませんが、インタビューなど他者と大きく関わるものであれば文字起こしツールの文章をそのまま利用するのは避けた方がよいです。誤った文字起こしのまま原稿作成などに進んでしまった結果、関係者に迷惑がかかってしまうといった事態も起こりかねません。

あくまで作業者の補助的ツールだと考えた方がよいでしょう。

文字起こしを徹底的に効率化したい、負担ゼロにしたい場合は、専門業者への外注をおすすめします。次の項目で外注のメリットを解説します。

インタビューの文字起こしを外注するメリットとは

外注することで次のようなメリットが期待できます。

・効率化を図ることができる

・人件費が削減できる

・高品質になる

・誰が見てもわかりやすい仕上がりで、原稿執筆など後の作業もスムーズに行える

文字起こしを専門に行っている方は、シチュエーション別の経験も豊富です。インタビューの文字起こしも高品質な仕上がりが期待できます。

ただ、これらはプロフェッショナルな方に依頼した場合のメリットです。外注先によっては、次のようなデメリットが発生してしまうこともあります。

・情報漏洩

・品質が保たれない

・契約不履行

作業を外注する場合、第3者とデータを共有する必要があります。情報漏洩が起きないとは言い切れません。インタビューの内容が守られるよう、作業を進めてくれる外注先か見極めが必要です。

また、外注先は、会社として文字起こしを請け負っている専門業者の方、クラウドソーシングなどを利用している個人の方、両方がいらっしゃいます。

どちらが良い悪いということはありません。専門業者にしても個人にしても、信頼に値する手か、スキルは十分か、しっかりと見極める必要があります。

「外注先の選定が大変」というお声も耳にしますので、その場合はまず、実績豊富な専門業者に依頼してみることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか? 本記事では、この記事では、インタビューの文字起こしの特徴やメリット、効率化の方法を解説してきました。

インタビューの文字起こしは難易度やや高めの作業になります。自力で仕上げるのが難しい、時間が捻出できないという場合は、専門業者への依頼がおすすめです。

プロフェッショナルによる人力のテープ起こしを提供する専門サイト「コエラボ」では、1分179円〜という低価格で音声データをテキスト化してくれます。英語起こしにも対応しているため、グローバルなWeb会議の録音データもテキスト化できるでしょう。医療や裁判など、専門性の高い領域にも対応しています。

当日・翌日に仕上げる迅速な対応も可能なため、早急な文字起こしが必要な場合でも頼りになります。

インタビューの文字起こしにかかる負担も軽減されるはずです。ご利用してみてはいかがでしょうか?

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