医療系の文字起こしは、専門性が高く、クオリティを担保するのが難しい作業です。
安心して依頼できる業者が見つからず、苦労している人も多いのではないでしょうか。
この記事では、医療系文字起こしを依頼する際の注意点や、文字起こしの具体的な活用事例を紹介します。
医療系の文字起こしとは
文字起こしとは、ICレコーダーなどに記録された会議や講演会の音声をテキスト化する作業です。さまざまな分野で活用されている文字起こしの中でも、医療系は専門用語が頻出して、難易度が高いとされています。
また、医療系の文字起こしは、最新の研究や治験段階の論文など、世に出ていない情報も多く登場します。書籍やWeb上の情報では対応できないため、医療系の知識が豊富でないライターは苦労するでしょう。
論文の発表は英語でおこなわれるケースも多く、専門用語だけでなく語学にも精通している必要があります。
医療系の文字起こしを依頼する場合は、医療専門ライターが所属していて、実績豊富な業者に依頼する必要があります。
医療系文字起こしの事例
医療系の文字起こしは、新薬に関する説明会や医療従事者へのインタビューなどで活用されます。
ここでは、医療系文字起こしの具体的な事例を紹介します。
新薬に関する説明会
新薬説明会とは、製薬会社が新しく開発した薬を知ってもらうために、医者や医学部の学生・薬剤師などに向けて開催する説明会です。
新薬説明会の内容を文字起こしした資料を配ることで、参加者はより理解を深められます。また、参加できなかった人に配布すれば、どのような薬なのか知ってもらえるでしょう。
新薬説明会では、グリチルレチン酸やデキサメタゾン酢酸エステル・ベラドンナ総アルカロイドなどといった、薬の成分についても説明されます。医療分野に詳しくないライターでは、単語を聞き取ることは難しいでしょう。
医療系で働く人へのインタビュー
医療系で働く人へインタビューした内容を文字起こしして、冊子やWebで記事として公開します。一口に医療系といっても、以下のようにさまざまな職種があります。
・医師
・看護師
・臨床検査技師
・理学療法士
・救急救命士など
医療系で働く人がどのような作業をしているのかを知れば、多くの人の関心を集めて、求人への応募が増えるでしょう。また、患者のケアや治療方法などのノウハウを広めるのにも役立ちます。
医師へのインタビューを病院のWebサイトに掲載すると、人柄や治療方針などを患者に伝えられるため、安心して治療を受けてもらいやすくなります。
インタビューの文字起こしは「整文」で作業するだけでなく、そのまま記事にできるようにリライトにも対応する業者がおすすめです。
患者さんやご家族へのインタビュー
多くの病院や医療系の団体が、患者へインタビューをして闘病記や入院生活の情報を発信しています。
病気を患った人は、「本当に完治するのだろうか」「このまま悪化するのではないか」など、多くの不安を抱えています。病は気からというように、不安を抱えたままの闘病生活は精神的に悪影響となるでしょう。
実際に完治した人へのインタビューを記事にすれば、闘病中の人の気分を和らげ、前向きになってもらうことが可能です。
また、患者だけでなく、家族にインタビューをすれば、家族の負担軽減にもつながり、普段の接し方や病状が悪化した時の対応方法などを広められるでしょう。
治療が難しく、珍しい病気ほど情報が不足しているため、患者へのインタビュー記事は大きな需要があります。
医療系文字起こしを依頼する際の注意点
医療系の文字起こしは、関連資料や映像データを共有することが大切です。
ここでは、医療系文字起こしを依頼する際の注意点を解説します。
関連資料を事前に共有する
医療系の文字起こしでは、関連資料を業者と共有してください。
セミナーであれば配布された資料、患者さんへのインタビューであれば、患っている病気に関する資料などです。
医療系が得意な文字起こし業者であっても、資料が不足していると、専門用語を正しく把握できない可能性があります。ただし、資料が膨大な量になると、短納期で文字起こしを仕上げるのは難しいです。
そのため、内容がコンパクトにまとまった資料がベストです。
映像データがあれば共有する
医療系のセミナーや論文発表会であれば、映像が残っていることが多いです。映像から音声を抜き出して業者と共有するのではなく、映像をそのまま共有すると文字起こしの正確性が増します。
スクリーンに資料を映して、ポインターなどで該当箇所を指しながら、解説しているケースが多いためです。
音声のみよりもライターが内容を理解しやすいため、完成度の高い原稿となるでしょう。
業者の情報管理体制をチェックする
医療系の文字起こしを依頼する際は、業者の情報管理体制をチェックしてください。個人情報や機密情報を含んだ資料を共有するためです。
文字起こし業者から情報が流出すると、資料を渡した企業の信用も失われてしまいます。
情報管理体制を手早くチェックするには、ISO 27001を取得しているか確認しましょう。ISO 27001とは、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格です。
ISO 27001を取得している企業は、情報が外部に流出しない体制が整っています。また、外部からの攻撃への対策も整備されているため、安心して文字起こしを依頼できます。
文字起こしの方法を指定する
文字起こしには、以下のように3つの種類があります。文字起こしの用途に応じて、依頼時にどの方法で作業するか指定してください。
・素起こし:音声データから聞こえた内容をそのままテキストにする
・ケバ取り:「えーと」「あのー」など意味を持たない言葉を省いてテキストにする
・整文:文法や表現を修正して読みやすい形でテキストにする
医療系の文字起こしでは、「整文」で依頼するケースが多いです。しかし、心療内科のカウンセリングでは、雰囲気まで正確に伝えるために、素起こしで作業をすることもあります。
文字起こしの利用目的に合わせて、最適な種類を選択してください。
医療系文字起こしの料金
医療系の文字起こしは、専門知識が要求されるため、料金が高くなる傾向にあります。
一般的な文字起こしが、100円~300円/分であるのに対して、医療系の文字起こしは350円~500円/分が相場です。
医療系で60分の文字起こしを依頼した場合、21,000円~30,000円の費用がかかります。
医療系文字起こしの料金が高い理由は、専門用語が頻出するためです。薬の名前や術式名など、専門科ごとに異なるため、調べるのに時間がかかってしまいます。
さらに、英語だけでなく、ドイツ語も登場するため、文字起こし業者泣かせの分野といえるでしょう。
医療系文字起こしならコエラボへ
医療系の文字起こしは、難易度が高く、専門知識が必要な作業です。世に出ていない情報も多く、書籍やWebを参考にできないことも多いです。
新薬説明会やシンポジウム・医療系で働く人へのインタビューなどで、文字起こしが活用されています。
医療系の文字起こしを業者に依頼する際は、関連資料を事前に共有しましょう。資料が不足していると専門用語を正しく把握できず、クオリティが低下してしまいます。
また、個人情報や機密情報が録音されたデータを渡すことになるため、業者の情報管理体制のチェックも重要です。
コエラボはISO 27001の認証を取得済みで、情報セキュリティ体制が整っています。医療系文字起こしの実績も豊富にあり、専門用語にも対応可能です。
新薬説明会やシンポジウムなどの文字起こしを検討されている方は、まずはお気軽にお問い合わせください。